症状
病態
足首の捻挫を繰り返すことで足関節外側靱帯(前距腓靭帯、踵腓靭帯)が緩んでしまい、足首の関節が不安定になっている状態です。レントゲン、エコー(超音波)、MRIを用いて靱帯の評価・診断をおこないます。
<前距腓靭帯の超音波検査>


<ストレスレントゲン撮影>

靱帯損傷により足関節を内側に捻ってレントゲンを撮影すると、距骨が大きく傾きます
保存治療
サポーターの装着やリハビリで筋力強化・バランス訓練などをおこなうことによって、靱帯の機能をカバーして症状の改善をはかります。
手術治療
保存治療で改善が得られない場合には、手術の適応となります
関節鏡下靱帯縫合術・靱帯再建術
関節鏡で靭帯の状態を確認して、緩んだ靱帯に糸をかけて、靱帯の付着部である外くるぶしの骨にアンカーと呼ばれる吸収性スクリューを用いて縫い付けます。前距腓靭帯の縫合は1針の傷を3ヶ所作ることで手術ができます。術後はギプス固定を2-3週間おこない、術後2ヶ月からランニング再開、競技にもよりますが、術後3-4ヶ月でのスポーツ復帰を目指します。一般的に3泊4日の入院期間になります。
残存した靱帯の強度が弱い場合には、人工靭帯による靱帯補強術、または膝近くから採取した腱を用いた靱帯再建術が必要になることもあります。


腓骨から剥がれた靱帯を縫合することにより、靭帯の緊張が回復し、拡大していた腓骨と距骨の隙間が狭くなっていることがわかります。
スポーツ医学・足の外科センター
解説:松井 智裕センター長
