症状
アキレス腱断裂とは、かかとの骨とふくらはぎの筋肉をつないでいるアキレス腱が、部分的または完全に切れてしまうケガです。
主な原因と症状は以下の通りです。
受傷直後は歩ける場合もあるため、「ただの肉離れ」や「軽い捻挫」と思われることもありますが、適切な診断と治療が重要です。

当院ではエコー(超音波)を用いて、アキレス腱の断裂部位、断裂の程度(完全断裂・部分断裂)、断端の状態をリアルタイムで評価し、治療方針を決定します。
正常アキレス腱の超音波画像

アキレス腱断裂の超音波画像

アキレス腱断裂部は丸まって、黒い隙間(矢印)ができます
保存治療
断裂の状態によっては、手術を行わず保存治療を選択することがあります。
ギプスで足首を固定し、アキレス腱が治る環境を整えながら、ある程度腱が再生されると装具に変更し、エコー(超音波)で腱の再生をモニターしながら段階的にリハビリテーションを進めます。
手術治療
スポーツなど活動性の高い方、ギプス・松葉杖での生活が困難な方、または断裂の状態によっては手術治療をおすすめします。
アキレス腱縫合術
断裂したアキレス腱を縫い合わせて修復する手術です。
固定力が高いサイドロッキングループ縫合による腱縫合を実施しています。
術後は一定期間の固定を行った後、早期からリハビリテーションを開始します。
歩行開始や運動再開の時期は年齢や断裂の状態によって異なりますが、一般的には術後3-4週で歩行装具を装着した状態の杖なしでの歩行、2-3ヶ月で軽いランニング、5-6ヶ月でスポーツ復帰を目指します。入院期間は通常4-7日程度です。
スポーツ医学・足の外科センター
解説:松井 智裕センター長
